ヴェルサイユ便り

パリのメトロ 前編

20 2月 2019

メトロの看板一つとっても何やらお洒落なのがパリ流儀

厳しい冬はどこへやら、外を出歩くにも手袋が要らないほど暖かくなってきました。あれだけ曇りの日が多かったのに、連日晴天に恵まれているヴェルサイユです。
自身が弾いた木曜演奏会から1週間、プログラムが興味深かったので今度は聴衆として木曜演奏会に行ってきました。開始前の行列に並んでいたら「あなたは先週のヴァイオリニストでしょ」と声をかけられました笑。
アントワーヌ・ボエセのミサ曲を中心に進むプログラムで、演奏はヴェルサイユバロック音楽研究センターが育成する少年少女を中心とした合唱団と地方音楽院の通奏低音奏者たちでした。途中のソロも子供たちが担当していて、これがびっくりするほどうまい!!!古楽唱法の純粋培養で研究センターの訓練を受け、日頃から王室礼拝堂など演奏環境にも恵まれているであろう彼らはとてもレベルが高いです。機会があれば是非一度彼らの演奏会へ足を運んでみてください。
そんな彼らの演奏を楽しんでいたら、突然館内で警報が鳴りだしました。構わず指揮者に従って懸命に演奏を続ける彼らでしたが、警報とそれに続く館内放送とミサ曲で響きがカオスなことに。早く止んでほしいと誰もが思っていたであろうところで突然後方から誘導員が退出するよう促し、私たち観客はやむなくプログラム半ばにして屋外へ出ることになりました。皆残念そうに、帰ってしまう人も少なくありませんでしたがシャペル周辺で待機する人も多かったので、どうなることかと待っていたらしばらくして再開するとのこと。警報が鳴りだした箇所の少し前から再度演奏が行われ、無事最後まで公演は行われました。
突然のことにも一糸乱れず演奏する彼らは胸を打つものがあり、拍手もひと際大きかったように思います。

さて、今週のテーマは「パリのメトロ」です。
私は普段ヴェルサイユに住んでおり、音楽院には徒歩で、語学学校には国鉄線(もう国電って言ってもいいですか?)でモンパルナスまで行くのでメトロには何か用事がないと乗りません。しかしパリ観光にはバスと合わせて欠かせないメトロのこと、今回の執筆にあたり改めて各線に乗車してきました。

・そもそもメトロとは?
メトロとは、パリにおいて①から⑭の数字が与えられた地下鉄のことを指します。パリの市内では少し歩けばほぼどこでもメトロの駅を見つけることができるほど、駅間が短く短距離の移動に最適です。
東京のような一般の鉄道線との相互乗り入れは一切ありません。国鉄線と直通しているAからEのアルファベットで示されるRERは長く地下を走りますが、これはメトロとは呼びません。
メトロの各駅はスタシオンLa stationと呼ばれ、国鉄線の駅ガールLa gareとは呼び方が違います。地下区間のRERは…微妙らしいです笑。スタシオンと呼ぶ人もいるそうです。

・乗車方法
まず地下駅の場合はMETROと赤地に白抜き文字で書かれた看板か黄色のMの看板があるところを見つけて階段を下ります。地上駅の場合はそのまま構内へと入ります。
改札周辺には券売機があります(おそらく)。券種については割愛しますが、ナヴィゴでないならticket+のカルネが便利ではないでしょうか。券売機の画面は英語やイタリア語なども選択可能です。近頃はローラーがついた旧式の券売機は少なくなってきました。
ちなみに切符のticket+はメトロ線内であればzone2や3の駅でも使用できます。
改札は動物園の前にあるような回転式の装置で、切符を通すかナヴィゴをタッチすると進むことができます。
これから乗車する路線の番号と方面をよく確認して乗車しましょう。通路の分岐には路線図が書いてありますので確認することができますが、迷っているとその分トラブルに会う確率が高くなりますのである程度事前に頭に入れておきましょう。
パリ交通公団RATPの公式アプリ、フランス国鉄SNCFの公式アプリを使うと簡単に乗換検索ができます(RATPのアプリは運休している列車まで表示してしまうので私はSNCFのアプリをお勧めします)。
列車はおおよそ3~5分間隔で運転していますので、ホームに発車間際の列車を見つけても絶対に駆け込み乗車はせず次の列車を待ちましょう。ワンマン運転でドアの閉まり具合などあまり詳細には確認していないと思われるので、荷物や衣服が挟まってもセンサーが感知しなければおそらく発車してしまいます。
国鉄線もそうなのですが、残念ながらほとんどの路線にはドア位置を示すマークがありませんので、列車を待つ際は各自思い思いの場所で待ち、運よくドア前に立っていた人から順次乗り込みます。いつも思うのですけど乗車位置くらい簡単に付けられますよね…。ちなみにドアはレバーかボタンを操作する手動が未だ主流です。
新型車両の投入で次第に減ってきてはいますが、以前多くの路線では車内電光掲示板や車内放送がありませんので、途中の駅を確認しながら下車駅を目指しましょう。
下車駅に着いたらドア前にいる人々に声をかけて通してもらい下車します。停車時間はとても短いので、降りる準備は必ずしておきましょう。
出口La sortieは青地に白抜きの文字で書かれた看板に従って探すことができます。有名な観光名所には黄地に白抜き文字でその旨の記述もあります。大抵はホームに駅周辺の地図がありますので、出口が分からなくても一番近い出口を選んで出ることができます。出る時はドアが自動で開くゲートを抜け、切符やナヴィゴは必要ありません。

・乗車時の注意
メトロは日の光が当たらないからか、治安が地上以上に悪いです。私は幸いまだ被害にあっていませんが、スリ集団が多く徘徊しているようです。フランス語が分かればまだ良いですが、基本的に何か話しかけられても無視して立ち去るのが最も安全です。
廊下には寝ている人、奇声を発する人、物乞い、無許可であろうミュージシャンや物売りが多くいます。車内にも時々物乞いが来ますが、関わらないようにしましょう。時たま小銭をあげている人を見かけますが、それをやっていると彼らはいつまでもいなくならないでしょう。
また構内は地上同様不潔です。時折汚物があったりしますので腰掛ける時などは注意してください。
昨年11月から毎週土曜日は「黄色いベスト運動」デモのため一部の駅が閉鎖・通過扱いになっています。土曜日利用する場合は運行状況をよく確認してから乗車しましょう。
車内は狭いため検札はありませんが、駅の出口付近で時々実施されていますので、要求されたらナヴィゴや切符を提示しましょう。

今回は少し長くなったので、次回後編を書きたいと思います。お楽しみに。


王室礼拝堂での協奏曲演奏

13 2月 2019

研究センター発行のプログラム。ソリストとしてしっかり名前が載りました

先週の私の演奏の一部をTwitterにアップしたところ、思いがけず多くの方から反響をいただきました。こうしてすぐに日本の皆さまに様子を伝えられ、また反響をいただくことができるのは現代のネットワーク社会の良いところですね。
年明けから本格的に練習を重ね、先週月曜日からのリハーサルに臨みました。編成は各2人ずつで機動性は良いのですが、何分学生なのでうまくいかないところもあるにはありました。でもコンサートマスターには師匠パトリックがついていてくれ、リハーサルも彼と共に進められたので心強かったです。フランス語を始めて久しいとはいえまだ居住し始めて半年、音楽の専門用語のボキャブラリーも思うように増えず、1人でリハーサルを進めるのは非常に困難なところがありますので…。
リハーサルは月曜日と火曜日だけでした。もう1つのプログラムであるヴィヴァルディの「ほめ讃えよ、主の子らよLaudate pueri Dominum」と並行しながらであったので、私のルクレールに割く時間は2時間ずつしかありませんでした。ルクレールの協奏曲は複雑な構造をしていてなかなか一筋縄ではいかないので、もう1日あったらいろいろなところが詰められたかなと思います。
さて、そうして当日。ヴェルサイユバロック音楽研究センターで1時間半軽くリハーサルをしてから、王室礼拝堂へ移動。前回「優雅なインド」の公演で1度木曜演奏会を経験したので、勝手が分かっていたのは良かったです。
リハーサルでは、前回のように会場の雰囲気に負けるのではないかと心配しながらソロを弾き始めたのですが、今回は全くそんなことはなくむしろ会場に助けられているようでした。この空間に対する変な身構えを払拭できたからでしょうか。純粋に楽器と会場と一体になって音楽をすることの楽しみを感じることができる、そんな空間でした。楽器配置等の微調整もわずかで事足りました。
それでも内心は気負っていたのか、厄介なことに手汗が止まらずガット弦にはあまり良くない状況に陥っていました。研究センターでのリハーサル時に察知していたので一度帰宅して制汗剤を塗りましたが、あまり効果は出ず。特に暑かったり湿度が高かったりということではなかったので、精神的な問題ですね。元々本番になると汗をかきやすいので、今後対策を考えてみたいと思います。
本番はオルガンの前奏に始まり、祭壇への入場はせっかくなのでソリストらしくオケの調弦の後に入る手法を取らせていただきました笑。この日も後方の席まで埋まる盛況ぶりで緊張をするかと思いましたが、本番もやはり会場に助けられている感じでリラックスして弾くことができました。こんな精神状態で弾けるのは中学生以来、いや小学生以来かもしれません。ルイ14世最晩年の1710年に竣工してから現在まで、ルクレールはもちろんのこと様々な音楽家が活躍してきたこの空間で自分は小さな存在であることを否応なく肯定し、それでもその全てを尽くして音楽をこの空間と古の人々に捧げること。こうした謙虚な気持ちが変な緊張を解きほぐし、古の音楽家の魂で全身が満たされていくように感じました。
こうして精神状態は抜群に良好なまま最後まで弾き終えることができましたが、残念ながら時折難しいパッセージを弾くにあたっては技術的な問題から思考の多くを左手に傾けざるを得ず、結果的に守りに入ってしまったり、失敗してしまう部分が残りました。今回は準備期間が十分にあり練習時間も今までにないほど多く取ったので、これは今の自分の限界だなと素直に思いました。パトリック曰く「左手の問題は練習で全て解決し、本番の時は右手のことのみを考えて左手は自動で動かなくてはいけない」とのこと。ただ難しいパッセージの練習を怠っていたわけではないので、問題はもっと根本的な基本技術にあります。昨年にこの曲を弾いた藝大の修了演奏会でも基本技術の限界を感じたのでその後試行錯誤を繰り返していますが、まだまだ完全ではないということですね。
終演後はご来場下さった多くの知人だけでなく、初対面のマダムやムッシュにも温かい声をかけていただきました。そうこうしているうちにiphoneの録画を仕掛けていた2階が施錠されてしまい、危うく回収不能に陥りそうになってしまったのがこの演奏会のオチです笑。
こうして王室礼拝堂で弾くという貴重な機会は多くの収穫をもって終わりました。今後も精進していきたいと思います。

次回はパリのメトロについて書いてみたいと思います。少し毎週のネタが尽きそうなので、何かリクエストがありましたらお寄せください。


パリ版パスモ、ナヴィゴ

6 2月 2019

今や日本と同じく、パリにもナヴィゴ専用改札が増えています

先週降った雪も、その後の大雨ですっかり溶けてしまいました。
先週末は昨年末に演奏した古楽器のための現代作品がブローニュの地方音楽院で再演されました。初回よりも良かったのですが、順番が最後でとにかく待ち時間が長かった…。古楽器による現代音楽ばかりを集めた演奏会で、リコーダー合奏、リュート合奏などもありました。その中でひときわ目立っていたのはセルパン奏者のPatrick Wibart氏の演奏!セルパンによる現代曲も演奏していましたが、そのあとにオルティスのスパーニャの変奏を華麗に披露していました。いや素晴らしかった!セルパンって極めるとここまで来るのかと思いましたね。
今週からは明日の王室礼拝堂の木曜演奏会に向けたリハーサルが始まりました。メンバーは学生と一部卒業生、コンサートマスターは師匠パトリックです。協奏曲では彼がいるのはとても心強いですが、2日間2時間ずつのリハーサルでどれだけ仕上げられたことやら…。今日もやるのかと思っていたらお休みです。むむ、少し不安が残る。

さて、今回はパリ周辺地域の交通機関で使用できるIC乗車券ナヴィゴNavigoについて書いてみたいと思います。
日本にもパスモ、スイカなどといったIC乗車券が存在しますが、日本の場合は目的地で下車した際にそれに応じた運賃が引かれるか、予め購入した定期券の範囲内であれば自由に乗り降りできますよね。パリのナヴィゴは定期券に相当し、パリの中心部から順に価格の違うゾーン1-5の購入した範囲内の駅や停留所ならばどこでも乗り降りが自由にできるというものです。
なおナヴィゴについては詳細な説明をしたホームページがインターネットで検索するとたくさん出てきますので、詳細な説明はこちらでは省略します。年々詳細は変わっていくので、なるべく最近の情報を入手するのがおすすめです。
ちなみに今年度から学生定期イマジン・エールの申し込みは書類ではなくインターネット申し込みになって便利かつ迅速になりました。書類を窓口でもらってきて書いて送るというのはもう過去の情報なのでご注意を。
旅行者の場合は窓口で簡単に購入できるナヴィゴ・デクーヴェルトNavigo Découverteと呼ばれる物がありますので手軽に購入できます。25mm×30mmの顔写真1枚が必要になりますので用意しておくととてもスムーズです。貼り付けはカードの方に糊がついているので糊を持参する必要はありません。
なおこれを機会に規定を読んで確認してみましたが、ナヴィゴ・デクーヴェルトの場合はどのような理由があっても返金や再発行はしてもらえませんので、納得のいくプランを選択して盗難や紛失には十分気を付けましょう。居住者用のナヴィゴは途中のプラン変更や再発行ができるようなので、長い期間使用する場合は可能であれば居住者用ナヴィゴを購入するのが良いと思います。
続いて料金比較の話をしたいと思います。やはり旅行する以上は精一杯滞在を満喫しながらもできるだけ安く済ませたいものですよね。
まずどの交通手段でパリに到着するかという問題がありますが、シャルル・ド・ゴール空港に到着する場合はゾーン5になりますので、基本的にはナヴィゴを買った方が得だと思います。なお日程を調整できる場合は週をまたがないようにすると、1週間のナヴィゴを最大限に活用できます。
ほかの都市から列車でパリ中心部に到着し、郊外に行かないのであれば、Ticket t+のカルネと呼ばれる10枚つづりのものが有利なこともあるかもしれません。日本でもよくある回数券で、1.9€の切符が10枚で14,90€です。少し郊外に行く場合も路線バスならTicket t+が使えます(例えばヴェルサイユに行くには171番のバスがあります)。
その他にも1日有効のナヴィゴ・ジュールやモビリスなどもありますが、1日単位で考えるとこれらは少し割高に思います。美術館や有名な建築物などじっくりと観光すれば1日でそう何箇所も回れるわけではないので、1日や2日の中心部だけの滞在ならおそらくTicket t+のカルネの方が有利です。それに、実際パリ市内は歩こうと思えば歩けてしまいますし、歩くのもまた楽しいものです。
こういった料金比較をしながら計画をするのもまた旅行の醍醐味といえるでしょう。ちなみに使用しなかったTicket t+など有効期限の書かれていない切符はとっておけば次の機会で使えますし、ナヴィゴは最後に使用してから10年間有効ですので(面白いことに日本のパスモと同じ)、一度買ってしまえば次からはチャージするだけです。
続いてヴァリデの話。
ナヴィゴを紫色の円が特徴のカードリーダー?にタッチする行為を「ヴァリデ」と言いまして、バスやトラム、自動改札機のない駅を利用する場合はこれを自主的に行わねばなりません。規定通り購入していてヴァリデを忘れた場合は罰則がどうなるのか調べたことがありませんが、必ずヴァリデしておきましょう。(仮に自動改札機のない駅でヴァリデをせずに乗車してしまっても、自動改札機のある駅で下車することは一応できます)
ちなみにヴァリデは一度行うと同じ駅では2度ヴァリデができず、「既にヴァリデされているDéja validé」と表示され改札機は開きません。自動改札機が出口にもある国鉄やRERでは出場すればもう一度ヴァリデできますが、メトロには出口に改札機がないので入場した後に「いかん、用事を忘れてた!」などと思い出して出てしまうとそのままでは再入場できないのです。これは改札にいる係員に事情を説明すればいいことですが、いつも係員がいるとは限らないので…笑。
本当に困るのが、運悪く調子の悪い改札機に出くわしてしまったとき。ヴァリデしても扉が開かないことがあり、私も2度ほど経験しました。1度目は電動の扉でない駅で、後ろに来ていた人が親切でヴァリデしてくれて開いたので、一緒に通ることができました。2度目は電動の扉の駅で、さすがに他の人を巻き添えにするわけにはいかないのでどうしようかと思っていたら、国鉄の検札係が通りかかったので助けてもらいました。
あなたもこのような機会に遭遇してしまったら必ず助けを呼んで、改札機を乗り越えるなどはしないようにしましょう。無賃乗車だと思われたらなかなか弁解できないものです。
少しトラブルはあるかもしれませんが、それでも切符よりは少ないと思います。切符だと券詰まりしてしまったり、正しい乗車区間のはずなのになぜか改札が開かなかったりするトラブルを多く聞きます。

今回はナヴィゴについてでした。あなたもパリに来たら是非楽しいナヴィゴライフを体験してみてくださいね。
来週は明日の木曜演奏会について書きたいと思います。


ヴェルサイユにある興味深い名前の通り

30 1月 2019

なぜ?なぜアメリカ独立?

先週降った雪が無くなったと思ったら昨晩また本格的な降雪がありました。列車やバスが遅れるのは少し嫌ですが、いつも見ている景色が銀世界になると関東平野部の人間としてはなんだか嬉しいものです。
先週から今週にかけては特段用事がなく、2月7日の王室礼拝堂での演奏に向けた練習に明け暮れました。やればやるほど課題が見えてきてしまって、一瞬めげそうになりましたがそれはただ自分から逃げているだけだなとつくづく思うのでした。できない自分を知って受け止めるところから進歩は始まるものですよね。
あと、寒い自宅を懸命に暖めて練習するよりも学校に行った方がずっと暖かくて良いなと思いました笑。

さて、今週のテーマは「ヴェルサイユにある興味深い名前の通り」です。
ヨーロッパはどこの街でもそれぞれの道に必ず名前が付けられていて、住所も○○通り何番地、という言い方をしますよね。ヴェルサイユも例外ではなく、土地や方面に由来する「パリ通り」や「ソー通り」、人物の名前に由来する「コルベール通り」や「パントル・ル・ブラン通り」、さすがヴェルサイユというべき「ロワイヤル通り」や「レーヌ(王妃)通り」など様々な名前の通りがあり、看板を見るだけで楽しいものです。しかし中には「おや?」というものも…。
今回は私が見つけた少し興味深い名前の通りを2つご紹介したいと思います。

1.アメリカ独立通り
ヴェルサイユ宮殿の南の翼棟やグラン・コミューンなどに面し、スイス人の池方面に続く通りです。
え?なぜアメリカ?と思いませんか?
アメリカの歴史に詳しい方ならもしかすると何となく察しがつくかもしれませんが、私はあまり詳しくないものでして、アメリカ独立とヴェルサイユがどう関係するのか全然分かりませんでした。
イギリスからの植民地支配を脱してアメリカが独立を果たしたアメリカ独立戦争にはフランスも介入しており、その講和条約が1783年にパリとヴェルサイユで締結されたのです。当のフランスは莫大な負債を抱えて介入したのに大した成果を得られなかった手痛い戦争でしたが、そのようなわけで今もこうして、大西洋の遥か彼方にあるアメリカの名前がここヴェルサイユの通りに付いているのですね。
ちなみにあのベンジャミン・フランクリンも何度かヴェルサイユを訪れているとのこと。

2.マトロ(水夫)通り
ヴェルサイユ宮殿の庭園にある大運河の東の端から南に向かって伸びている通りです。
周りには海はないし、セーヌ川はずっと北の方を流れているのにどこで水夫が船に乗るのでしょうか。そうです、庭園にある大運河です。
この運河はただ景観のためにあるのではなく、船を浮かべて舟遊びをすることができました。またそれに留まらず、新しい戦艦ができると国王がその出来栄えを見るためヴェルサイユまで部品を運び、近くで組み立てて運河に浮かべたのです。
今日でも庭園の運河では、日本の湖のように貸しボートがあって舟遊びが楽しめます。一人だと何ですが、機会があればやってみたいものです。

今回はヴェルサイユの通りを2つ紹介しました。次回はパリ周辺の移動に不可欠なナヴィゴNavigoについてまとめてみたいと思います。


ヴェルサイユ地方音楽院

23 1月 2019

オテル・ド・シャンセルリーの代表的な部屋、サル・ラモー

昨日からヴェルサイユ、パリとも雪化粧となっています。今日も一日中降雪の予報なので結構積もりそうです。
降り出した時はパリにいて、東京のような水分の多い雪で歩道がシャーベット状になって嫌だなと思ったのですが、ヴェルサイユに帰ってくると積雪が多く、少し乾いた雪質に感じられました。駅から帰るのに通る公園の小道は圧雪されたスキー場のような状態になっていて、スキーをしたくなりました笑。パリとヴェルサイユ、20kmしか離れていないのに少し気候が違うのは興味深いですね。
昨日の段階では道を行くバスや車はチェーンを付けていませんでしたが果たして大丈夫なのでしょうか…。

さて、そんな中ではありますが今回は私の通うヴェルサイユ地方音楽院についてお話ししたいと思います。
ヴェルサイユ地方音楽院の校舎はヴェルサイユ宮殿に向かって左手、シャンセルリー通り沿いに位置しています。このことからこの校舎は「オテル・ド・シャンセルリー」と呼ばれています。(オテルはホテルという意味もありますが、公共の建築物や館という意味もあります)
この他にもいくつか校舎があるようですが、古楽科はいつもシャンセルリー校舎で全ての活動が行われるので残念ながら他の校舎に行ったことがありません。ご興味のある方は公式サイトをご覧ください。
シャンセルリー校舎は、元来はフランス王国国璽保管官の邸宅で、簡単に言うならば首相官邸であった建物です。といってもすぐ横にあのヴェルサイユ宮殿があるので別に観光客が来るわけではないのですが、一応宮殿付近の史跡巡りコースに含まれていて説明書きの看板もあります。ちなみに日本語も少し訳が変ですが書かれています。
門を入ると右手に守衛所と受付、奥に自販機コーナーと事務所があります。正面にはオディトリウムと呼ばれる演奏会用ホールがあるのですが現在工事中で、私もまだ入ったことがありません。そして左手がレッスンや練習をする部屋がある建物となっています。
この建物は2階建て(日本でいえば3階建て)となっていて、殆どの部屋に作曲家の名前が充てられています。それが流石ヴェルサイユらしくバロック時代の作曲家、リュリやラモーは勿論のことド・ヴィゼー、カンプラ、ド・ラランドや12のオボワ、24のヴィオロンの部屋などもあって、ファンにはたまらない演出となっています(違)。
0階と2階は現代の音楽院らしい近代的な内装になっていますが、1階の各部屋は18世紀の雰囲気が色濃く残されており、中でも中央に位置ししばしば演奏会に使われるサル・ラモーは格別です。天井の装飾とそこから吊り下げられたシャンデリア、今も残る大理石の暖炉など、調度品さえ揃えればすぐにでもタイムスリップしそうな空間です。しかもよく見ると、シャンデリアや暖炉にはフランス王家の紋章が…。ここで演奏できるのは本当に嬉しい限りです。

次に古楽科についてですが、人数は把握しているだけで30名近くいます。アンサンブルの授業や演奏会のプロジェクトに参加していない人は会う機会がないので、実際はもっと多いかもしれません。ヴェルサイユ地方音楽院は古楽と現代音楽の分野に力を入れているようで、相応に学生が集まるのでしょう。
月曜日は古楽のレッスンや授業が多いようで、ヴァイオリン、フルート・ミュゼット、リコーダー、チェンバロのレッスンが行われていることは把握しています。アンサンブルの授業は現在私が通っているバロック室内楽の授業と、私は行っていませんがルネサンス・コンソートの授業もあるようです。私が知らないだけでまだあるかも知れません。
専攻とアンサンブルにはそれぞれ発表の機会が隔月くらいの頻度であり、一般公開されています。地元情報誌に掲載されており、ヴェルサイユ市民の紳士淑女が毎回訪れています。毎度書きますがこうして地域貢献ができることは良いことですね。
学生生活や授業についてはまた今後も追記していきたいと思います。

今回はヴェルサイユ地方音楽院についてでした。次回はヴェルサイユにある特徴的な名前の通りをいくつか紹介したいと思います。どうぞお楽しみに。


ヴェルサイユ宮殿の木曜演奏会

17 1月 2019

ゲネプロ直前の王室礼拝堂祭壇付近

このところは少し青空が見えるヴェルサイユです。いつも曇ってばかりだと少し晴れ間が見えただけでとても嬉しいものですね。
先週から以前リハーサルしていたラモーの「優雅なインド」の本番が始まりました。1回目は王室礼拝堂、2回目はシリー・マザランにあるとある小さな教会、今週末はオルセー県立音楽院の音楽堂です。1回目は割と良かったのですが2回目はずれたり色々な事故がありました…有り難い事に第1ヴァイオリンのトップをやっているので何かあった時は対処せねばならないのですが、一人の力ではどうにもならない事もあります。
先週の土曜日はパリ国立高等音楽院の教育学の授業に縁あって参加してきました。国立の学生が先生の前で生徒役にレッスンをして、それに後から先生がコメントするという授業で、私は生徒役。同じ年代の、レベルが同じ人にレッスンを受けるのはなかなか新鮮でした。

さて、今回は前述の「優雅なインド」で初めて参加した、ヴェルサイユ宮殿の木曜演奏会Les jeudis musicauxについて書きたいと思います。
今期は昨年の11月から今年の6月までの24回、木曜演奏会が予定されています。ヴェルサイユバロック音楽研究センターが主催している演奏会で、センターの歌手だけでなくパリ国立高等音楽院のオルガン学生や周辺の地方・県立音楽院の学生も演奏に参加しています。場所はヴェルサイユ宮殿の王室礼拝堂で、演奏謝礼は出ませんがあの空間で弾けるということはとても光栄ですし良い勉強になります。
お客の方も入場料は無料で、予約は不要ですが先日もほとんど満席でしたので、行く場合は少し早めに行った方が良さそうです。客層は年齢層が高めで、偶然居合わせた観光客もいるでしょうがやはりヴェルサイユ市民が多いのではないでしょうか。こうして学生が地域貢献できるところが、ヴェルサイユの良いところです。
さて、当日はセンターで1時間半ほどリハーサルをした後、みんなで徒歩で移動してゲネプロとなりました。私は寄り道して着替えてきました笑。宮殿が目の前に迫ってくるにつれ、とても引き締まる気持ちになりました。ルイ14世の時代から、一体何人の音楽家が同じ道のりを歩んだ事でしょう。自慢の作品を携えて来た者、誰にも負けない演奏技術を披露しに来た者、そして父親に連れられてきた8歳の神童モーツァルト…。全ての者がきっと、こんな気持ちになったに違いありません。いや、彼らの時代は国王がいたわけですから私とは比べ物にならないか。そんなことを考えながら、門に向かって歩いて行きました。
ゲネプロは16時からでしたので、宮殿内にはまだ観光客がいました。演奏会がある時以外は礼拝堂の入り口に柵が置かれているのですが、楽器を持った私を見ると横にいたスタッフが柵をずらしてくれました。うーん、関係者として入れるのって嬉しいですね!
そのまま左手奥まで進むと下に降りる階段があって楽屋があります。礼拝堂は暖房が効いていますが楽屋との間の階段はとても寒かったです。楽屋は小さい部屋が一つと台所が付いた部屋が一つ、男女一つずつの少し広い部屋があるだけでした。昔はここはどう使われていたのでしょうか。壁には修復工事の図面が貼ってあり、工事の会議もここでやっているようです。
そうそう、書いていませんでしたが現在王室礼拝堂は修復工事中で、外壁はすっかり足場を隠す大きな壁で覆われています。その壁にはよくあるように写真が使われていてただの壁ではないのですが、それにはなぜか内装の写真が使われています…。こういうのは外装の写真を使ってなるべく見た目にも遜色ないようにするのではないのでしょうか。均整の取れた宮殿で一際目立つ礼拝堂なだけに、この外装は大きく景観を損なっている気がしてなりません。早く修復が終わってほしいものです。内部はあまり工事しているのが気にならないようになっていますが、上部にあるいくつかの窓は木版で塞がれています。
リハーサルを始めてしばらくの間、工事の音が続いていました。なんだかとてもシュールな現場で、師匠で指揮のパトリックも嫌な顔をしていましたが作業終了時間までどうにもならなかったようです。
祭壇の前の床は色の付いた大理石により美しく装飾されていて、さながら南仏で見たローマ劇場の舞台のようです。2階部分にも巨大な円柱が使われていますし、他の大聖堂や教会にはない華麗さがこの礼拝堂にはあります。
音を出してみると確かに響くのですが、先日行った演奏会で感じたようにやはり音が散っていく感じがします。そのせいなのかどうなのか、巨大な空間の中で自分がとても小さな存在のように感じられました。今日はただ一ヴァイオリン奏者のはずなのに、場所に威圧されるというか、雰囲気に飲まれるというか…ヴェルサイユ宮殿王室礼拝堂ということで意識しすぎなのかもしれません。来月ルクレールの協奏曲を弾く前に一度弾けて良かったです。
本番はパトリックの短い挨拶があった後、まずはオルガン演奏でスタート。優雅なインドの序曲をオルガンで聴くという滅多にない機会。でもやっぱりオーケストラでしょ!という事でもう一度序曲から、オーケストラ演奏がスタート。
進行していくと、途中でパトリックがタンブーランを忘れたまま進行してしまうというハプニングが発生。彼はお辞儀をして奥に引き上げて行ってしまったので、空気を読んで次の曲はどうするのか聞きに行くと、「心配しないで!」という事でした。彼も多分途中で気がついたのでしょう。これは最後にアンコールとして加えることで見事に解決、ついでに有名な「未開人のエール」ももう一度演奏して観客は大盛り上がりでした。
演奏はまずまずの出来で、無事にヴェルサイユ宮殿デビューを終えることができました。次は鏡の回廊デビューを狙いたい!
ちなみにこの演奏会はぴったり1時間と決められているらしく、1曲アンコールしたものの進行はとてもスムーズでした。観覧時間はもう終わっているので、ヴェルサイユ宮殿自体を閉めるためだと思います。
帰りはいつもの通り、徒歩数分で自宅に着きます。本当に良いところに住んだなと、しみじみ思いました。

今回はヴェルサイユ宮殿の木曜演奏会についてお伝えしました。次回は私の通う、ヴェルサイユ地方音楽院について書いてみたいと思います。


フランスの年末年始

9 1月 2019

新年に向けたカウントダウンが行われた凱旋門

Bonne année! みなさま、明けましておめでとうございます。
私は両親がこちらへ旅行に来たので、久しぶりに家族そろったひと時を過ごすことができました。餅を買ってきてお雑煮を作ったりしました笑。
また今回、いつでも行けると思ってなかなか行っていなかったルーヴル美術館やオルセー美術館、エトワール凱旋門の下などパリの観光スポットに初めて行きました。2つの美術館は無料で入れるうちに、これからじっくり時間をかけて回りたいと思います。

さて今回は前回予告したフランスの年末年始について書いてみようと思っていたのですが、正直あまり特別なことはありませんでした。
日本のように新年を祝う飾りつけは特に見当たらず、新年になってもまだクリスマスツリーがあったりイルミネーションがあったりします。最も1月6日にイエスの受洗を祝う公現祭があるので、25日になったらさっさとクリスマスを終わらせて門松や鏡餅を出す日本の方が変なのですが、それは自国の文化であるお正月を優先しているためなので仕方のないことでしょう。
ただ新年になったら「ボナネ!Bonne année!」 という挨拶もしますし、パリではいろいろなところで新年に向けたカウントダウンが行われていました。ちなみにヴェルサイユ宮殿周辺はとても静かでしたね。
パリのカウントダウンを見てヴェルサイユに帰ってくると軽く1時を過ぎてしまうので、BFMチャンネルのテレビ中継で凱旋門のカウントダウンを観ることにしました。ちなみに家にテレビはないのですが、iphoneにBFMTVのアプリを入れて観ることができました。
23時30分頃から(だったように記憶しています)プロジェクションマッピングが展開され、新年になると花火が非常に派手に打ち上げられました。来年は行ってもいいかも…知れません。乞うご期待。
ちなみに各交通機関は1月1日の正午まで無料で利用できたようです。ただし1日はC線でストライキが行われておりリーヴ・ゴーシュ駅から列車に乗れず不便でした…。無料にしなくていいからちゃんと列車を動かしてほしい。
聞いた話では、フランスでは日本のように三が日というものはなく、31日から1日の朝まで飲んで騒いだ後は、2日から普通に仕事をし始めるとのこと。私も3日から今週の演奏会に向けたリハーサルがみっちり入りました。でも日本と違い企業にもバカンスが多いので、わざわざ新年に3日休日を取る必要はないということなのでしょう。

今回は少し短かったですが、フランスの年末年始についてでした。次回は今週行われる、ヴェルサイユ宮殿の木曜コンサートの模様をお伝えします。


フランス東部、三国国境の町バーゼル

27 12月 2018

ミュンスター大聖堂の塔から見たバーゼルの街並み

日本の皆様、良いクリスマスと年末をお過ごしでしょうか?こちらではいろいろな街のいたる所でクリスマスマーケットが開かれ活気に溢れていますが、24日は早く閉店して25日はどの店も休むところが多いなど、やはり日本とは違い静かで穏やかなクリスマスです。また日本では24日の夜が過ぎ去れば、クリスマスツリーはさっさと片づけてあっという間にお正月モードになりますが、こちらは本来あるべき姿というか、年末までクリスマスマーケットが開かれています。

さて先週末はフランス東部と三国国境の街バーゼルに行ってきました。
22日早朝から行動開始。まずはパリのリヨン駅に近いベルシー駅(西武新宿駅のような別駅です)に着きましたが、メトロのホームにはスーツケースを持った人々でいっぱい。皆さん一斉にバカンスへ赴くのですね。私もその一人です。
バーゼルへはパリから直行で行くTGVもあるのですが、道中もゆったりしていきたいのと、何分繁忙期で運賃が高いので今回は最後のストラスブールーパリ間を除いて全て近距離普通列車TERに乗車しました。それでもパリからディジョンまでは停車駅が少なく、かなり高速で運行します。一本前のTERの切符は売り切れていたので(普通列車の切符が売り切れるなんてあり得るのかと思いました)、乗車する列車も早く行かないと着席できないかなと思いきや、ふたを開けてみると殆ど乗客はいませんでした。編成途中にかつて一等車だった座席がそのまま2等車に格下げされている有難い車両があったので、ディジョンまでの約2時間半を広い座席でゆったり乗車できました。
ディジョンはかつてのブルゴーニュ公国の首都、そして我らが巨匠ジャン=フィリップ・ラモーの故郷です。しかし乗り継ぎの1時間しか滞在時間がなく、観光に行っても行くだけで終わってしまうかなと思ったので今回は街の雰囲気を味わうだけ。観光はまたのお預けです。
ディジョンから今度は指揮者コンクールで有名な街ブザンソンへ。ここにはルイ14世の天才軍師ヴォーバンの築いた要塞があることで有名なので、この地を目指すべく2時間の乗り継ぎ時間を確保しました。早速駅を出て要塞を目指しますが、駅からは距離があるだけでなく要塞は丘の上にあるので、登るまで結構時間がかかってしまいました。30分程度なら中に入る時間はありましたが何分有料ですし、急いで見たくはないなと思いここも断念。冬でなければ丘の上までバスが運行しているようなので、またの機会に致しましょう。
麓の門と言い、丘の上の砦と言い、さすが軍事建築は潔いほど装飾がなく簡素だなと思いました。まあ破壊される前提で作っているということでしょうね。パリやヴェルサイユでは見ない建築です。
さてブザンソンを出て、ベルフォールとミュールーズでそれぞれ列車を乗り継ぎいよいよバーゼルへ向け国際列車のTERに乗ります。サン=ルイ駅を過ぎたところで、突如携帯の電波が圏外になってしまいました。あれれ、Freeはスイスでは使えないのかー!そういえば確認していませんでした。バーゼルでは当アンサンブルでおなじみの菅沼起一さんと待ち合わせをしていたので少し焦りましたが、まあ駅にはフリーWifiがあるだろうと思いました。ところがいざ着いてみると全然Wifiが捕まえられない。人と待ち合わせをしている中でのこの状況はかなり焦ります。
ちなみにフランス側からTERに乗車するとBahnhof Basel SBBという中心地に近い駅に着くのですが、他のスイス国鉄のホームと異なる30番台のホームに着きます。入国審査は…ありませんでした。ある時もあるようです。
菅沼さんとは奇跡的に駅舎の一角で合流でき、そのまま近くのフードコートで吉崎恭佳さん、吉田奏子さんなどバーゼルに留学中の日本人たちと夕食を共にしました。半年くらい会ってないだけなのに皆さんとても懐かしかった!

さて2日目は市内観光です。市立美術館で中世から印象派までを中心に様々な絵を見た後、ミュンスター大聖堂へ。ゴシック建築ですがこの地方特有の赤砂岩を使用した建築の一つです。塔の一番上まで登ってみたら流石に恐怖を覚えるほどの高さでした…。いや、自分が落ちるというよりも手荷物を落としてしまいそうで。塔から見た景色が上の写真なのですが、眼下の建物はフランスとは違う、でもドイツとも違う、国際色豊かというかある種中庸というか、そういった建築です。全体的にどの建物も手入れが行き届いていて綺麗な印象がありました。
次は鮮やかな赤色が際立つ市庁舎へ。何年かに一度壁面を塗り直しているだけに本当に「赤い」です。ちなみに細かな絵も描かれているのですが、塗りなおすときはこの絵も書き直す…のでしょうか?手間がかかりますね。日曜日なので中には入れませんでしたが、十分堪能できました。
最後にシュパーレントアーという中世の門を見た後、スコラカントルムの中を拝見すべく菅沼さんと阪永珠水さんと合流。ライン川近くでフランスの電波をキャッチできた以外は完全に電波難民でしたが、なんとかお二人と会えました。スコラカントルムの中は入口に掲示板があったり、教室には黒板があったりと音楽院らしいところだなと思いました。
そのままお二人と近くのクリスマスマーケットでグリューワインを頂きました。温かいワインにフルーツのリキッドやスパイスが入っているもので、甘口の味は私にとっては好みでした。
ちなみに列車で入ってきてパスポートも見せるわけでもなく、着いたときは何だか国境を越えた気がしなかったのですが、街のいろいろな表記は全てドイツ語ですし、貨幣はスイスフランです。でもフランに関してはユーロを1:1のレートで受け付けてくれる店も多いですし、大抵の人は英語、フランス語を話すことができます。国境の街で人通りが多く、そうでもしないと立ち行かないのでしょう。私はいつもと変わらずフランス語で通してしまいました。

3日目は朝バーゼルを出て、まず国境にほど近い街ミュールーズに立ち寄りました。目的は…ずばりシテ・デュ・トラン。フランス国鉄の国内唯一の鉄道博物館です。
駅からトラムに乗ること15分ほど、人気のないミュゼ駅で下車。シテ・デュ・トランは基本的には年中無休で、12月25日は休館だと事前に分かっていたのですが、これはもしかしてやっていなのか?と思いながら進むことしばし、手前の広場に蒸気機関車が置かれたカラフルな建物にたどり着きました。入り口付近には子供連れのマダムが。よかった、やっているようだ。
今回も若干軽いとはいえバックパックは背中の負担になるので荷物を預けようと思ったら、入り口右手にあるロッカーは鍵が一本もない。受付の人に預けたいんだけどとお願いしたら、ごめん鍵が終わっちゃったんだよとのこと。まだ開館10分も経ってないのにそんなに盛況なのか!いやいやお見逸れいたしました…と思ったら最後に退館する時も鍵はなかったので、要するにやる気がないだけです笑。
この博物館は2棟の屋内展示と屋外展示からなっていて、鉄道黎明期の蒸気機関車から初期のTGVまでさまざまな車両を見ることができます。最初の棟は暖房が効いていて快適に見学できました。第二帝政時代の皇帝用車両やオリエント・エクスプレスで有名なワゴン・リの車両といった輝かしいものもありましたが、大戦中に収容所までユダヤ人を運んだ貨車や、実物は初めて見る列車砲、鉄道員レジスタンスにより爆破された軍用列車を模して転覆させた蒸気機関車もありました。日本でも「鉄道は兵器だ」と言われていましたがヨーロッパでは文字通りそうだったのですね。
2棟目は暖房がなく、屋根はありますが外気がどこからか入ってきて寒かったです。大小のさまざまな蒸気、ディーゼル、電気機関車、客車や貨車などがありましたが中に入れる車両はごく一部に限られていました。さらに日本のように何かの装置を動かしてみたり、シュミレーターで遊ぶといった体験施設はありませんでした。鉄道ファンとしてはこれは残念。屋外展示も数両あるだけで、意外とあっさり見終わってしまいました。
予定より1時間早いTERに乗って最終目的地ストラスブールへ。値段は変わりませんが一応列車の指定があるので、検札が来たら事情を説明しようと思いましたが結局来ませんでした。
ストラスブールはクリスマスマーケット発祥の街と言われ、現在でも「ノエルの首都」と呼ばれ世界中から観光客が集まります。ただ2週間前に銃撃事件があったので、少しは人出が少なかったかもしれません。広場には犠牲者へ花が捧げられていました。
クリスマスマーケットはイル川の中州でいくつかの区画に分けて開催されていて、橋の上には警察が待機していましたがリヨンの「光の祭典」のように手荷物検査はありませんでした。「サパン・ド・ノエル」と呼ばれるいくつかのツリーがあり、私は「密かなノエル」と題された区画の比較的小規模なツリーが好みでした。クリスマスマーケットの店は他の街とそう変わらないように思いましたが、興味のある方は是非一度行ってみてください。
大聖堂に入るには手荷物検査が行われており、長蛇の列ができていました。壮麗なゴシック建築だけにせっかくなので中も見てみたかったのですが、2時間弱しかないため他を回ることに。今回は断念が多いです。
最後に「プティト・フランス」と呼ばれる木組みの可愛らしい家が立ち並ぶ地区を見て、ウィゴに乗るために駅に戻りました。ただ30分前になってもなかなか検札が始まりません。どうやら放置された手荷物があったらしく、警察が来たりして結局40分遅れになりました。お腹がすいたので駅前のケバブを買って食べることに。
こうして聖夜はパリ東駅行きのウィゴの中で更けていきました。

今回はフランス東部とバーゼルのレポートでした。
来週は都合によりお休みさせていただきます。次回はヴェルサイユとパリの年末年始について書いてみたいと思います。


RERって何?

20 12月 2018

シャルル・ド・ゴール空港に着いてまず乗車するB線

ここ一週間は少し晴れ間が多くなったヴェルサイユです。
先週末は王室歌劇場で「バロックカーニヴァル」と題された演目を見てきました。演奏はリュリの歴史的舞台上演でおなじみのポエム・アルモニークでしたが、この日は小編成のバンドが舞台に乗る形式で、その横で様々な歌やサーカスを楽しめる構成でした。大道芸もすごかったけれど、やはり演奏が一級品。チャッコーナやパッサカーユなどの変奏曲を延々と続けながら様々な変奏がなされていく、インプロヴィゼーションの宝庫でした。帰ってからもしばらくチャッコーナのバスラインが頭から離れませんでした笑。
今週は今日行われる現代音楽の演奏会のため、ヴェルサイユ市庁舎でリハーサルが行われました。使用した部屋は一番大きなところで、まるで18世紀にタイムスリップしたかのような豪華な部屋。始まる前に少し時間があったので持ち曲を練習してみましたが、とてもよく響きました。

さて、今回はパリの鉄道路線RERについてです。
「RERとは何か」を一言で表すのは難しいです。直訳すると「イル・ド・フランス地域圏急行鉄道網」で、日本で例えて言うならば私鉄・JR線と東京メトロ線が直通運転されている路線を総称しているようなものです(ただしRERはパリのいわゆるメトロとは直通していません)。東急田園都市線・東京メトロ半蔵門線・東武スカイツリーラインや、小田急線・東京メトロ千代田線・JR常磐線などのようなイメージです。でもパリの鉄道運営会社は日本と違いフランス国鉄SNCFとパリ交通公団RATPのみで、両社が別々の料金体系を持っているわけではないので会社の違いは特に気にする必要はありません。
かつてパリの鉄道は周縁部のターミナル駅からそれぞれ郊外路線が発達したので、パリの中心部に行くにはそれぞれのターミナル駅でメトロやバスに乗り換えるしかありませんでした。それらの路線の一部をパリ市内に新たに作った地下線で直通させたのがRERなのです。
現在、パリのRERはAからEまで5路線あります。主な観光地なども併記しておきます。

・A線(赤) ヴァンセンヌの森と城、パリ・ディズニーランド、サン=ジェルマン・アン・レー城
私はあまり乗ることはないのですが、先日ウィゴがパリ・ディズニーランド駅着だったので乗車しました。
・B線(青) シャルル・ド・ゴール空港、オルリー空港(アントニーから専用メトロに乗り換え)、ラ・マドレーヌ城、ブルテゥイユ城
パリに飛行機で到着するとまず利用する路線です。空港アクセス線としての性格が強く、パリ北駅からシャルル・ド・ゴール空港まで無停車の快速列車も設定されています。
・C線(黄色) ヴェルサイユ
ヴェルサイユ宮殿観光に欠かせない路線です。路線はヴェルサイユを起点にパリ南部を一周する形になっており、ヴェルサイユ発ヴェルサイユ行きのロングラン列車もあります。また支線も多く5つのRERの中で最も運行形態が複雑なので、利用する際は必ず行き先と方面を確認しましょう。ヴェルサイユ宮殿に行く場合は「宮殿Château」の案内が大きく書かれているので方面は分かりやすいと思います。
・D線(緑) フォンテーヌブロー宮殿方面(宮殿観光にはトランシリアンR線を利用)
パリ北部と南東部を結んでおり、南東部は支線が多く複雑です。観光地はこれといってないのであまり利用する機会はないと思います。
・E線 (紫) ヴォー=ル=ヴィコント城方面( 城観光にはトランシリアンP線を利用)
サン=ラザール駅から東部に向かって伸びており、東駅からは専らP線の各駅停車の役割を担っています。D線同様あまり利用する機会はないと思います。

以上がRERの5路線です。いずれパリ市内は停車駅が少なく、メトロよりも早く移動できるのが特徴です。こうしたメトロの補完、速達の要素を担うことから、パリ市内の路線はバカンス中の工事やデモなどの異常時に運休することがしばしばあるのが難点ではあります。
ちなみにパリには前述のP線やR線のように他にもアルファベットが使われている路線がありますが、それはフランス国鉄のパリ近郊旅客列車トランシリアンで、RERではありません。ただ利用する際には厳密に区別して認識する必要はないと思います。
さて、乗車する際の切符についてですが、パリとその近郊はゾーンと呼ばれる料金の区域設定があり、RER各線はほぼZONE1-5の中に収まっています。メトロやバスなどで使えるticket+はZONE1のRER各駅では使えますが、それより先は個別に区間を指定して切符を買うか、ZONEに合った切符ないしナヴィゴを使わなければいけません。メトロの場合はZONE1外の駅でも均一料金ですが、RERはそうではないので注意が必要です。
ちなみに日本のように乗り越し精算はできず、RERはメトロと違い下車する際も切符を改札機に通さなければいけないので、区間に合致する切符を持たず乗車してしまうと下車できずに困った挙句、無賃乗車の罰金を取られます。
こうした煩わしい事から解放されるには、やはりナヴィゴを買ってしまうのが良いと思います。シャルル・ド・ゴール空港駅は郊外に位置しているので個別に切符を買うと割高ですし、一旦ナヴィゴを購入できてしまえば後は気にすることなく乗り放題で観光できます。
私は去年初めて訪れた際は切符を買っていましたが、今ではもうナヴィゴに頼りきりなので、切符の買い方や料金体系は忘れつつあります…。

さて、今回はRERについてでした。書いていて思ったのですが、メトロやバス、切符やナヴィゴについても書かなければいけませんね。インターネットで検索すれば日本語で読めるホームページはたくさんありますが、こちらでも鉄道マニア独自の視点でいずれ書きたいと思います。
次回は今週末にフランス東部とバーゼルに行くのでそのレポートを書きたいと思います。お楽しみに。


リヨンの「光の祭典」

13 12月 2018

少し前まで比較的暖かかったのですが、ここ数日でまた寒くなってきました。相変わらず曇りや雨ばかりの天気の中で、月曜日は青空が見えて何だか感動しました笑。
先週の金曜日は王室歌劇場でパーセルの《アーサー王》を観ました。演奏はエルヴェ・ニケ率いるコンセール・スピリチュエルで、とても引き締まった安定感のある演奏。特に凄かったのは、演出のため譜面灯も付かない完全な闇の中で一糸乱れず一曲弾ききったこと。リタルダンドから最後の音の入り、切りまで完璧でした。あんなアンサンブルを作ってみたいものです。
演出もとても興味深いものでした。冷蔵庫からペンギンと白クマが出てきたり、とにかくコミカルで突っ込みどころ満載でしたが、決して邪魔には感じません。幕間でニケが全く関係のないシャンソンをオーケストラ伴奏で歌い出したのには驚きましたが…。
月曜日には室内楽の授業の発表会がありました。これも無料で一般公開されていて、先日の独奏による演奏会よりも客入りが良かったです。私はコレッリのトリオ・ソナタとラモーのコンセールを担当しました。もっといろいろな表現をしたい、楽器の技術的なことから解放されて自由になりたいなどの課題が見えた本番でした。

サン=ジャン大聖堂

さて、今回は先週末に行ったリヨンの「光の祭典」のレポートを書きたいと思います。
「光の祭典」は14世紀にペストが大流行した際、人々がフルヴィエールの丘にあるノートルダム大聖堂のマリア像に祈りを捧げたところ流行が収まったので、聖母マリアの祝日である12月8日に灯をともすようになったことに由来するそうです。今日では世界中から観光客が集まる、リヨンの1年で最も盛り上がるお祭りとなっています。
何かと忙しかったので、行ったのは最終日の12月9日。シャルル・ド・ゴール空港駅から廉価版のTGVウィゴ(Ouigo)でリヨンへ行きました。
ここで、このウィゴについて少し紹介しておきましょう。フランスでは日本の新幹線にあたるTGVが運行していますが、ウィゴと呼ばれる安い料金設定の列車が存在します。例えばパリーリヨン間(日本で例えれば東京ー大阪間)の一般のTGVは90€くらいが相場で、日本ではのぞみ号で13000円ほどですからさほど変わりはありません。しかし今回利用したウィゴはなんと10€!1300円程度の廉価版のぞみ号(なんじゃそりゃ)で東京ー大阪を移動できるイメージです。高速バスよりも安いですね!
ただしウィゴには条件があって、本数が少ないこと、出発駅は中心部から少し遠い駅となっている場合があること、飲食物持ち込み禁止など手荷物に制限があること、発車の30分前にチェックインしなければならないことなどがあります。さらになぜか日本で発行されたクレジットカードでは購入できません。旅行者の方はフランス在住の友人に購入してもらいましょう。しかしこれらの条件以外は普通のTGVと変わりはありませんので、是非活用してください!
さて、今回のウィゴは08:06発なので、その30分前に余裕をもって着くには7時過ぎには着かねばなりません。ヴェルサイユからパリ北部の郊外にあるシャルル・ド・ゴールまでは1時間超かかりますので、朝4時半に起きて、05:46にヴェルサイユ・シャンティエから出発する…はずでした。しかし行ってみると電光掲示板に列車の表示がない。慌てて国鉄のアプリで検索すると、昨晩まであったはずの列車の選択肢が消えていて、リーヴ・ゴーシュ駅からC線に乗れとのこと。どうやら8日のデモでパリのさまざまな駅が閉鎖された影響がまだ残っていたらしいです。迂闊でした…。フランスで行動するときは出発前にもう一度国鉄のアプリで検索しましょう(パリ交通公団RATPのアプリは運休している列車まで表示されて混乱します。)

気を取り直してリーヴ・ゴーシュ駅まで戻り、運休区間の手前の駅からメトロに乗ります。空港に行くB線へ乗り換える際、快速列車にぎりぎり間に合わず悔しい思いをしました。ドキドキしながら後続の各駅停車に乗ると、何とか07:20頃に到着できました。チェックインを急げ!と思うと、受付に誰もいない。おかしいなと思っていると、電光掲示板に1時間遅れとの表示が。あああーーー!!!今までの苦労は何だったんだーーー!!!
仕方なく他の乗客や空港利用者と待合スペースで待つこと1時間半。電気系統の故障ということでしたが、ようやくチェックインが始まり乗車できました。安心してリヨンまでぐっすり寝ました笑。
着いたのはサンテグジュペリ空港駅。リヨンの中心部から列車で30分ほどのところに位置しています。しかしこの空港アクセスの列車がまた何とも曲者。ローヌ・エクスプレスという特別な路線で、国鉄線でもなければリヨンのトラムでもない。要するに金稼ぎの路線です笑。まあ空港アクセス線は大抵そんな感じですが、パリはナヴィゴで空港に行けますからなんだか損した気分になります。価格は片道13.4€。先ほどまで乗っていたウィゴより高いぞ…。まあそんなことを言っても他に選択肢はなさそうなのでこの列車に乗車。2両編成のトラムのような車両でした。途中の風景が何だか日本のようで懐かしくなりました。
中心部からやや離れたパルデュ駅に着き、昼食をとった後歩いて中心部まで向かいました。「光の祭典」は19時からなので、それまでは織物博物館と装飾博物館へ行くことにしました。織物博物館は壁面装飾用、衣装用など細かい装飾が施された布が展示されており、しっかり観ていくとわりとボリュームがあります。装飾博物館は18世紀の調度品などが貴族の邸宅の中に展示されており、さながらタイムスリップしたようでした。もっとも、階段や暖炉などはヴェルサイユの音楽院で見慣れているもので、調度品さえ揃えれば音楽院もこんな雰囲気になるのかなと思いました。ちなみに1716年製のチェンバロもありました!

市庁舎の中庭

17時頃に観終わり、まだ少し時間があったのでフルヴィエールの丘に徒歩で登ることにしました。さほどきつくなく、良い散歩になりました。ノートルダム大聖堂周辺はもう警察の警備が行われており、カバンを開けるように言われました。ヴェルサイユ宮殿でも同じことをやっていますけど、これで何が分かるのかなといつも疑問に思っています…。
大聖堂横の展望台で夜景を眺めているとちょうど19時になりました。特別すごいことはありませんでしたが、大聖堂に設置されたライトが街に向かって光を放ち、眼下のサン=ジャン大聖堂でプロジェクションマッピングが始まりました。早速近くで見てみようと、階段を下りて麓の旧市街へ。
サン=ジャン大聖堂のプロジェクションマッピングは人気があるようで、今回回った中で一番人口密度が高かったように思います。行った時は上映途中で全景が良く見える位置まで進めませんでしたが、上映が終わると人々が出口に向かって進むので次の回に向けて良い位置を確保することができました。
作品は聖堂のバラ窓や装飾をうまく利用した、既存の建築と良く融合したものでした。文章では何とも形容しがたいので、気になる方は来年是非観に行ってみてください。
その他駅舎、市庁舎、劇場などでプロジェクションマッピングが展開されていた他、所々の広場に光を使ったモニュメントが置いてありました。日本のイルミネーションは木々に電飾をつけたりしますがそういったものは見たところなかったので、イルミネーションのお祭りと言ってしまうと少し違うかなと思います。光を使った芸術作品を展示するお祭り、と言うのが良いのかもしれません。

ジャコバン広場

一番感動したのはジャコバン広場の噴水を使った作品。長い静かな導入の後、噴水が立ち上った時はとても美しかったです。
ほぼ全ての場所を回ることができましたが、困るほどの混雑はありませんでした。最終日だからか、あまり天気が良くなかったからか。でもメトロの入口には列ができていたので、公共交通機関を利用しようとすると少し厄介なのかもしれません。
23:45、惜しみながら高速バスで帰路につきました。途中の休憩所でエンジンが止まっている時間がとても寒かった記憶だけがあります。

次回はお役立ち情報ということで、良く知人に聞かれる「RERってなに?」について書きたいと思います。また鉄道ネタです笑、どうぞお楽しみに。


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