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フランスの新型コロナウィルス感染と対策グッズ他の販売状況

11 3月 2020

ほとんどの薬局には入り口に「マスクと消毒液の在庫はありません」という張り紙が出されています

今回も新型コロナウィルスの話題になりますが、フランスではこの数日で急速に感染が拡大しており、私が確認した最新情報では前日から300人ほど増えて1784人、33人死亡となっています。首都圏ではまだ集団感染は報告されていないようですが、その他の県ではいくつか確認され、そうしたところでは幼稚園から高校までの閉鎖措置が取られています。また1000人以上の集会は禁止されています。今月参加するパトリックのオーケストラプロジェクトや予約しているヴェルサイユのスペクタクルもどうなることやら…。
また先ほど入った情報によると、ヴェルサイユ地方音楽院の教師1人の感染が確認され、一緒に活動していた生徒数人も隔離対象になったとのことです。幸い私が普段活動していていない校舎での出来事だったようですが、来週予定されていた校内演奏会は中止になり、学生生活にも影響が波及し始めています。
さてそんな中、フランスでの感染対策グッズ他の販売状況などはどうなっているのか、昨日いろいろな薬局とスーパーマーケットを回って調べてきました。
まず世界的に不足しているマスクですが、フランスでは先週、医療用マスク(FFP2タイプ)の国内の在庫、5月末までの生産分を全て政府が管理し、医療機関と罹患者へ供給することを発表しました。購入するには処方箋が必要とのことで、予防のために購入することはできなくなりました。私がAmazonで注文したマスクもおそらく当分届くことはないでしょう…。またこれによりマスク着用者=罹患者という公式がほぼ確実なものになるので、残り少ない手持ちのマスクも着用して出歩くのは一層困難になりそうです。日本と同じように高額転売の案件もあるようで、逮捕者もでているとのこと。Amazonには怪しげな商品もありますが、中国系の業者だと使用済みのものかもしれないのでやめておくことにしています。
そもそもフランスでは公式見解として「マスクは感染予防には効果がない」とされています。需要に対して供給力が圧倒的に少なく、手に入らないことでパニックを起こさないようにする意図があるのかもしれませんが、ないわけはないと思ってしまいますね…。
次にアルコール消毒液ですが、こちらは徴集はされていないものの政府によって販売価格が設定されており高額販売できないようになっています。しかしいずれの薬局、スーパーでも品切れで、あるのは赤ちゃんの体を拭くためのスプレーくらいでした。先ごろ各薬局で調合した消毒液を発売できるよう法令が出されたそうなので、これから少しずつ供給がなされていくと思います。また代用品として日本でも注目されている次亜塩素酸ナトリウムの漂白剤(ジャヴェル水)はまだまだあるようなので、手持ちの消毒液がなくなったら購入を考えてみます。
医療用というわけではありませんが、ゴム手袋はスーパーに在庫があったので10セット入りを1つ買っておきました。
あとデマにより世界各国で品薄になりつつあるトイレットペーパー他の紙製品は、全てのスーパーに山ほど在庫があり、セールをしているくらいでした。フランスは大丈夫なのか、あるいはこれから無くなるのでしょうか。

隣国イタリアでは感染者が1万人を突破し中国に次ぐ世界第2位になり、オーストリアとスロベニアは国境を封鎖しました。マクロン大統領はこれについて「誤った判断だ」としていますが、さてこれからどうなるでしょうか。残念ながらフランスは世界第5位の感染者数となっています。

次回は今週から始まるパトリックのオーケストラプロジェクトについて書こうと思います。


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