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出国、そしてヴェルサイユへ

17 10月 2018

毎日通っているソー通り。右は小厩舎、奥はヴェルサイユ宮殿。

こんにちは、佐藤駿太です。この度、私の留学生活と音楽活動の記録、及びフランスの日常、特に私の住むヴェルサイユの情報などを発信すべく当ブログを立ち上げることとなりました。日頃私と親しくして下さる音楽家の皆様や愛好家の方々はもとより、これから音楽留学などでフランスでの生活を考えている方などのご参考になれば幸いと存じます。今回は第一回目として、入国してからの約2か月間を簡単にご紹介できればと思います。仔細に書くととても長文になるので、個々の話題についてはこれから章立てして詳しくご紹介できればと思っています。

7月31日、羽田空港から一路エールフランス航空でシャルル・ド・ゴール空港へ。夜20時頃でしたが昼間かと思うほど明るく驚きました。翌日にはまず最初に大事な携帯電話の契約。私が選んだのはFreeという会社で、なんと自動販売機の操作だけでSIMカードが買えてしまうのです!しかも1か月あたりデータ容量最大50GBで8.99€!安い…。
その翌日にはヴェルサイユの新居へ入居。大家さんはとてもやさしい母娘のマダム2人で、娘さんはなんと日本に留学した経験があるとのこと!最初メール交換した時はびっくりしました。その場で電力会社EDFとの契約。電話口で大家さんが助けてくれたので分からないフランス語の質問も何とかクリア。
落ち着いたところで移民局へ書類を送付。2週間も経たずに出頭日時の通知が送られてきましたように記憶しています。出頭当日は待ち時間が長かったものの簡単に質問と書類チェックがあっただけであっけなく終わりました。
8月は学校の授業がないので、手続きが一通り済んだら観光です。Navigo(パリのPASMOです)の1か月定期でパリはもちろん郊外にも行き放題なので、宮殿やフランス式庭園を求めていろいろなところを周りました。他の時間は家で練習…のはずでしたが、この時期はまだ暑く窓を閉め切って練習するのは10分と持ちませんでした。フランスの住居は一般的に冷房がなく、しかも私の部屋は最上階なので日当たりが良いのです。でも今年は特に暑かったのだそうで、大家さんも体が参っていると言っていたほど。
程なくしてヴェルサイユ宮殿の夜会でこれからの師匠パトリック・コーエン=アケニヌ氏と一年ぶりに再会。彼とその団体は夏の期間中毎週土曜日にこの夜会を担当していて、彼らは今を生きるヴェルサイユのオルディネール(常任奏者)なのだなあと思いました。
その他パリに来るフランス在住の友人と会ったり、去年滞在したときにお世話になったTさんが帰国するにあたって、電子ピアノを始めいろいろなものを譲っていただいたりしました。

9月に入りパリの語学学校がスタート。とりあえず一年、音楽院の授業が重ならない平日は毎日通います。特にアジア人をターゲットにした珍しい語学学校で、授業の中でも「日本はどう?中国は?韓国は?」と文化交流したり和気あいあいとしています。
10月になってようやくヴェルサイユ地方音楽院の入学試験があり、無事に合格。向こう一年の本番スケジュールを見ると、これはとても充実した一年になりそうです。古楽アンサンブルの授業もこれからが楽しみです。

長くなりましたが、初回はこの辺りで。毎週水曜日に更新していきたいと思いますので、これからどうぞよろしくお願いします。次回は私の住んでいる地区のことを少し詳しく書いてみようと思います。ところでなぜ水曜日かと?それも次回書きますね。

ヴェルサイユ便り